男性に更年期障害があるとは知らない人が多いのではないでしょうか。
自分を振り返ってもそれらしき症状はあまり感じませんでした。
更年期障害といえば、女性だけに起こるものと考えがちですが、男性にも更年期障害は起こります。
男性の場合の更年期障害は、加齢により、男性ホルモンであるテストステロンが減少するのが原因です。
男性ホルモンは二十歳頃から徐々に減っていきますが、四十代になるとその減少スピードが加速します。
加齢によるホルモンの低下に伴う症状は次のとおりです。
1)エネルギーの低下
2)運動能力や筋力の弱体化
3)性的ときめきや、精力の低下
4)意欲・精神的な鋭さの低下
5)視覚能力の低下
6)除脂肪筋肉量の減少
7)骨粗鬆症の進行
8)皮膚のツヤ・ハリ、柔軟性の低下
などで女性の更年期障害とよく似ています。
男性の更年期障害が起こりやすいのは、四十五歳から六十五歳くらいといわれており、これは男性ホルモンの急激な減少とストレスが重なるためだと考えられています。
男性の更年期障害の症状としては、疲れやすい、理由もなくイライラする、集中力や記憶力が低下する、無気力になる、不眠、頻尿、性欲の減退(ひどい場合は勃起障害)、ほてりやのぼせなどがあり、女性の更年期障害と共通する症状も多いのです。
日によって症状が違うことも多いので、原因不明の心身の不調があったら、男性更年期外来を受診するといいでしょう。
男性の更年期障害を疑わない医師も多いようですから、診断に納得がいかない時には、男性ホルモンの血中濃度を測ってみることをオススメします。
男性の更年期障害は女性の更年期障害とは違い、疲れやすくなる→集中力・記憶力が低下する→気力がなくなる→勃起不全やうつ症状が起こるという順に進行することが多いようです。
男性の更年期障害を放置すると、最悪の場合には自殺してしまうこともありますから、早期の対処が重要になります。
また、不足した男性ホルモンを補充して、男性更年期にともなう不定愁訴を改善させる治療法が「男性ホルモン補充療法」というのもあります。
いずれにせよ、専門家に相談するのが良いのですが、さてこれを病気として認識するかどうか、老いだからしょうがないと考える人も多いと思います。